会議日:令和2年2月25日【 一般質問 】答弁要旨
教育委員会ネットワークにおける校務用サーバについて( 教育局 )
県立学校の教員と生徒が利用する「教育委員会ネットワーク」は、教材などのデータをサーバに保存したり、成績処理を行うシステムを導入したりするなど、校務の情報化推進に重要な役割を担っている。今回、外部に出たハードディスクは「行政情報ネットワーク」のものであり、生徒の成績などのデータ流出はなかったが、ハードディスクが外部に出てしまったことを受けて、全庁をあげて再発防止対策会議を開催し、外部有識者の意見を参考にして情報管理のあり方などを検討している。特に教育委員会では、独自のシステムである「教育委員会ネットワーク」の校務用サーバで子どもたちの重要な個人情報を扱っており、よりしっかりと管理する必要があると考える。 そこで、子どもたちの情報を守るため、今後、「教育委員会ネットワーク」における校務用サーバをどのように改善しようと考えているのか、見解を伺いたい。
教育関係について、お答えします。
教育委員会ネットワークにおける校務用サーバについてです。
県教育委員会で運用管理する「教育委員会ネットワーク」の校務用サーバでは、県立学校の教員等が作成した教材や文書のほか、生徒の成績等の個人情報を扱っており、こうした情報をしっかりと守っていかなければなりません。
このため、県教育委員会で扱う情報は、県の情報セキュリティ対策を定めた「情報セキュリティポリシー」に基づき、情報の内容の重要度に応じて保存場所を定め、管理を行っています。
具体的には、特に重要度の高い、生徒の成績等の個人情報は、教育局が所管するネットワークセンター内の校務用サーバにより一元的に管理し、それ以外の教材や事務文書等は、各県立学校に設置した校務用サーバで、それぞれ管理しています。
こうした中、今回のハードディスクが外部に出たという事態を考えると、各県立学校の校務用サーバについては、教職員がリース契約期間満了時のデータ消去作業を行っているなど、情報セキュリティの確保という面で、その一部に、課題があると認識しています。
このため、各県立学校に設置した、校務用サーバについて、教育局が所管するネットワークセンターに段階的に集約し、さらなる情報セキュリティの向上はもとより、効率的な運用が可能となるよう、改善に取り組んでいきます。
また、情報の重要度やサーバの機能を勘案し、民間企業が提供するクラウドサービスに移行することで、安全で効率的な保守、運用が期待できる校務用サーバについては、クラウドに移行することも検討していきます。
今後も、ICTの進展に合わせた、情報の管理方法を積極的に取り入れ、より安全で効率的な方法で子どもたちの情報をしっかりと守ってまいります。
次の質問は、【県立高校におけるBYODの活用について】です。
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