令和2年

① 令和2年度第1回定例会【令和元年台風により被災した県内中小企業への支援について】

会議日:令和2年2月25日【 一般質問 】知事答弁要旨

 令和元年台風により被災した県内中小企業への支援について( 産業労働局 中小企業部 中小企業支援課 )

大村悠

県は、昨年の台風15号・19号による甚大な被害状況を踏まえ、県内中小企業の経営再建を後押しするための更なる支援策として、被災した事業用建物や機械設備等の復旧・整備を支援する「中小企業・小規模企業復旧支援事業費補助金」を初めて創設した。

過去に例のない支援策を速やかに講じたことは評価するが、被災企業の経営者などからは、もう少し支援制度の使い勝手を良くしてほしいとの意見がある。当該補助金は、過去の国の補助制度を踏まえ、手続きの運用を定めたことは理解するが、補助制度があっても、被災企業に使ってもらわなければ支援にならないと考える。 そこで、支援制度の使い勝手を良くしてほしいという被災企業のニーズをしっかりと受け止め、企業に寄り添った支援を行っていくために、制度の更なる柔軟な運用を図っていくべきと考えるが、見解を伺いたい。

神奈川県
知事

大村議員のご質問に順次お答えしてまいります。

はじめに、令和元年台風により被災した県内中小企業への支援についてお尋ねがありました。台風15号及び19号は、県内中小企業の建物や生産設備等に甚大な被害をもたらしました。
このうち、台風15号では、横浜市の金沢臨海部産業団地の被害が大きく、これまでの融資による支援だけでは多くの被災企業が廃業に追い込まれる恐れもありました。
そこで、本県では初めて、市と連携して補助金による支援制度を創設しました。

既に、横浜市がこの補助金の申請受付を始めており、被災企業の皆さまから多くの問合せが寄せられました。
そうした中、金沢区の被災企業からは、補助金の要件が災害からの復旧の実態に合わず、申請しにくいとのお話がありました。

そこで、市とともに企業に具体的な内容を確認したところ、「事業を復旧させながら、補助金の申請に必要とされている5年間の予想売上推移を見込むのが負担である」などの課題が明らかになりました。
そのため、市と調整を重ね、申請書類については、5年間の予想売上推移の記載を不要とするなど、申請手続きを簡素化しました。

さらに、議員ご指摘のとおり、「保険会社の手続きに時間がかかり、今年3月末の申請期限までに書類の準備ができない」、「申請後に機械設備の不具合が判明したが、申請回数が1回に限られているため、補助金の申請ができない」といった課題も出されています。

こうした点についても、現在、企業に寄り添った見直しができるよう、横浜市と検討しています。 県としては、今後も関係する市町村と連携し、企業のニーズを把握しながら、制制度の柔軟な運用を図り、被災企業が今回の補助金を有効に活用して、一日も早く復旧するよう支援してまいります。

大村悠

要望です。

大村悠

続いて、令和元年台風により被災した県内中小企業への支援についてです。

こちらについても、知事からは、横浜市と連携のもと、前向きなご答弁をいただきました。現場の方々からは、この支援制度の創設が決まったとき、本当にどうしようもない状況から活路が見えてきた、また、何とか再開できるように頑張りたいといった、本当に嬉しい声を、何人もの方から聞かせていただきました。

しかし、再三申しているように、せっかく創設された支援制度も、活用してもらえなければ何も残らないと思っています。被災企業の復旧、そして再開に向けて、引き続き横浜市などとも連携して、現場の声に向き合いながら、時には臨機応変に対応していただくことを要望いたします。

次の質問は、【県庁におけるオフィス改革の推進について】です。
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