会議日:令和5年12月8日【 環境農政常任委員会 】答弁要旨
国際園芸博覧会の取組(国際園芸博覧会)
国際園芸博覧会の取組についてお伺いしたいと思います。
まず、主催者である国際園芸博覧会協会では、公式アンバサダーの就任、機運醸成等の取組が本格的にスタートしてきたところですけれども、博覧会のPRのために、県としてこれまで取り組んできたことをお伺いしたいと思います。
県では、県立大船フラワーセンターや花と緑のふれあいセンター花菜ガーデンにおきまして、博覧会の公式ロゴマークを入れ込んだフォトスポットなどの設置などによるPRに取り組んでおります。
また、県立公園や県有施設に博覧会ののぼり旗を設置いたしまして、PRしているところであります。
さらに、公式ロゴマーク入りの一輪挿しを作成いたしまして、花生け教室などに参加する小学生などに配布をいたしまして、家庭でも花を飾ってもらうとともに博覧会をPRしております。
先日の山口議員(相模原市緑区)からの一般質問に対して、知事からも答弁ございました。県が出展する庭園では「Vibrant INOCHI」をテーマとしたいという考え方だったんですけれども、このテーマに合わせた取組、どういったことか、どのように反映させていくのかお伺いします。
まず、出展を通じて、花や緑から得られる生命力、幸福感、まずこれを多くの県民の方々に感じていただきたいと考えております。この考えをどのように出展のほうに反映できるかにつきましては、今後、有識者からのヒアリング等を行いながら、検討を進めていく予定でございます。
今後の取組として、県の施策もPRするということも御答弁でございましたけれども、具体的な内容についてお伺いしたいと思います。
例えば福祉関係の団体と連携いたしまして、庭園を造ることを通じて共生社会の事例を示したり、都市農業の持続的な発展に寄与する自動収穫ロボットですとか草刈りロボットなどのスマート技術の展示、こうしたものも出展に盛り込みたいと考えております。
また、花や緑あふれるライフスタイルの提案ですとか園芸療法のモデル園の展示、さらに、本県の歴史ある園芸産地や本県オリジナル品種の紹介を行うこと、こうしたことも検討していきたいと考えております。
考え方は分かりました。
今の答弁の中で、福祉事業者だとか都市農業の技術だとかということで御答弁いただきましたけれども、そういった事業者との調整は、これからという認識でよろしいんでしょうか。
こちらの団体等の方々につきましても、今後連携して、出展について取り組んでまいりたいと考えております。
ぜひとも県の自己満足にならないように、そういった事業者にとってもメリットを感じてもらえるように、しっかりと調整していただくことを要望したいと思います。
次にですけれども、未来を担う子供たちが活躍できる機会を設けていくということで御答弁いただきましたけれども、子供たちに博覧会にどのように関わってもらおうと考えるのか、お伺いしたいと思います。
博覧会を開催する前から、小中学生などが学校や地域で花を育てたり花壇づくりに参加する、こうしたことや、博覧会会場に植栽するための花の種、これを収穫することなどによりまして、博覧会に携わっていける取組を進めたいと考えております。
また、こうした子供たちが、実際に博覧会の会場で庭園づくりに参加できるような機会も設けていきたいと考えております。
さらに、県立高校の生徒や地域の様々な団体で活動している子供たちなどが、ボランティア活動等によりまして博覧会の運営に携われるように、主催者であります博覧会協会とも検討してまいりたいと考えております。
こちらの事案につきましては、前回の常任委員会でも持田委員からも提言をさせていただきまして、こういったことで前向きに捉えてくれたと理解をしています。
東京五輪では、未成年の子供たちはボランティアに参加できなかったということで、子供たちにとっても貴重な機会の中で、こうして神奈川で横浜で開催されるということをチャンスに、子供たちにとっても有意義な時間になるように、これからも調整してもらいたいと思います。
最後に、博覧会の開催に向けて、今後県として、どのように取り組んでいくのかお伺いします。
博覧会の成功に向けまして、まずは多くの方々に博覧会に興味を持っていただくことが重要と考えております。
そこで、市町村をはじめ県立高校、企業・団体、NPOなど幅広い関係者と連携いたしまして、県内全域に広く周知するために効果的な取組について検討してまいりたいと考えております。あわせて、出展の具体的な内容につきまして、検討を進めてまいりたいと考えております。
ちょっと関連で確認したいんですけれども、先ほど、県が出展する提案、「VibrantINOCHI」をテーマにしたということで、これ有識者からヒアリングをしながらとか、花、緑、生命力というのをモチーフにやっているということだったんだけれども、それはそれでいいんだけれども、県として主体性を持って、こういう形をやりたいというのがちょっと見えないから、それをまず1点確認したい。どうなんですかね。
まず、庭園の出展につきましては、現在、主催者である博覧会協会と調整しております。その中で、当然こちらのほうとしても、具体的な中身、これをぜひ博覧会協会にもどんどん提案して、それで、それを踏まえて、基本的な考えとしては「Vibrant INOCHI」になるんですが、そちらをまたこれから組み立てて、主体的にどんどん提案していきたいと考えております。
主体的という意味が、ちょっと意味分からないの。例えば、神奈川県の花はヤマユリ、神奈川の木はイチョウ、鳥はカモメ、あと、各市町村に花とか木とかいろいろありますよね。
そういったものを発信することによって、神奈川県の木だったり、花だったり、鳥だったり、いろんな部分の新たなPRにもなるんですよ。私の地元・秦野であれば、サザンカとかアジサイとかいろいろあります。
そういった市町村、先ほど答弁いただいた興味を持ってもらうというんだったら、そういった参画をしてもらって、各市町村、まず県のPRをした中での庭園だったりということをやっていくことによって、皆さんがPRだったり興味になると思うので、そこはやはりもう少し、こちら側としての主体性という部分は、しっかりやっていかなければいけないと思うんですけれども、その辺についての見解はどうですか。
委員おっしゃられたように、市町村とも今後連携して、神奈川らしさというのをどうやって出せるか。今おっしゃったように、市町村のいろいろと特産というか、そういうのもあると思いますので、そういうのも意見を聞きながら、総合的に、じゃ神奈川らしさをどうやって出せるか、それをまさに検討して、主体的にまさに出展について検討していきたいと考えております。
そういったことをやるから担当課というのがあると思うので、ぜひもう少し知恵、よく僕、県、いろいろ課題あるけれども、これ環境農政局だけじゃなくて、コンサルに上げればコンサル簡単なんですよ。
だけれども、部内とか庁内でしっかり、地域資源、観光資源じゃないけれども、何が今、神奈川県として特色あるかというのを、そういうのを考えた中で出展いただいたら、また特色があったり、県民だったり国内外から来ていただく方に、神奈川ってこうなんだ、神奈川イコール横浜になっちゃう、そうじゃないじゃないですか、33市町村。そういったことをもう少し鋭意検討しながら、環境農政局が今、現状所管になっているんだから、主体性を持ってやっていただきたいというふうに思います。
それでは、要望を申し上げたいと思います。
国際園芸博覧会ということで機運醸成に取り組んでいる中で、機運につきましても、感覚の話ですけれども、盛り上がっているなということを感じる一方で、これだけ大規模な博覧会が開催されるというところまでは、なかなか県民の皆様も市民の皆様も、届いていないということも感じています。
そういった中で、県と市の方向性、様々出されましたけれども、やはり県としての、神倉副委員長からお話あったとおり、県庁内でもしっかりと議論していくとともに、民間や団体など、事業者の皆様の力も借りながら、県としての力をしっかりと発揮する博覧会にしていただくことを要望して、質問を終わります。