令和6年

② 国際園芸博覧会の取組【令和6年第1回定例会 常任委員会】

会議日:令和6年3月4日【 常任委員会 】答弁要旨
環境農政常任委員会

国際園芸博覧会の取組

大村 悠

国際園芸博覧会の取組についてお伺いします。

本会議、我が会派の代表質問で、国際園芸博覧会の取組について質問をし、教育や観光を含めた幅広い分野に広がるように取り組んでいくとの答弁がございました。

また、今回の委員会資料でも、32ページに国際園芸博覧会開催に向けた取組ということで報告いただいていますので、関連してお伺いします。

まず、博覧会の出店に向けては、県として基本的な方針を定め、関係部局と連携しながら取り組むことが重要と考えていますが、どのように進めていくのかお伺いします。

国際園芸
博覧会担当課長

博覧会の開催は、園芸農業の分野だけではなく、観光や教育、福祉などといった幅広い分野にその影響が及ぶものと考えております。そのため、こうした分野で取組を観光、環境、関係部局がしっかりと連携して進めることができるよう、基本となる博覧会の、博覧会に向けた県方針を定める必要があると考えております。

そこで、令和6年度に出展のテーマや出展によりPRしていく施策、展示の構成、管理運営などの方向性を定める基本構想を策定する予定としております。

なお、基本構想には、出展に当たっての基本方針とか、子供たちの博覧会への参加といった教育分野ですが、来場者の県内周遊の促進といった観光分野など、他分野に開催の効果を波及させる取組についても盛り込んでいきたいと考えております。

大村 悠

ただいまの御答弁の中で、今後、基本構想を策定していくということですけれども、どのように進めていくのかお伺いします。

国際園芸
博覧会担当課長

基本構想では、事業者に委託して案を作成し、その後、議会の皆様にも報告した上で作成をしていきたいとは考えております。

作成に当たりましては、園芸農業や農福連携など、有識者へのヒアリングを行うほか、庁内の関係部局ともしっかりと連携しながら策定をしてまいりたいと考えております。

大村 悠

この策定のスケジュール的には、どのように考えているのかお伺いします。

国際園芸
博覧会担当課長

策定のスケジュールにつきましては、来年度、想定としては6か月間ほどを期間として考えまして、策定を進めてまいりたいと考えております。

大村 悠

開催まで残り3年となりましたけれども、やはりそういった3年を計画的に県の事業としても進めていくためにも、こういった基本構想は重要となってくると思いますので、計画的に進められるように進めてもらいたいと思います。

次に、県の出展についてですけれども、こちらもどのようなスケジュールで進めていくのかお伺いします。

国際園芸
博覧会担当課長

お答えします。

出展につきましては、先ほど答弁いたしました基本構想を策定した後、令和7年度から8年度にかけて設計工事行いまして、8年度の3月に博覧会の開催を迎えるといったスケジュールを想定しております。

大村 悠

先日の代表質問の答弁の中で、教育分野で瀬谷、横浜瀬谷高校の取組の紹介をいただきましたが、具体にはどういった取組なのかということと、このほかに 高校が参加するためにどのような取組が考えられるのかお伺いします。

国際園芸
博覧会担当課長

県立横浜瀬谷高校では、博覧会会場の予定地につながる海軍道路に花を植えるフラワーロードプロジェクト、こちらを実施しております。その活動の中で、博覧会をPRする立札を設置するなど、博覧会の盛り上げに御協力をいただいておりまして、昨年の12月の開催では、地元の小学校や自治会、企業、スポーツ などから約250人の参加がありまして、参加した方々からは、園芸博につながりを持てたといった感想も聞かれたところでございます。

県では、こうした取組が他の高校に広がるように働きかけるとともに、博覧会の開催期間中には、高校生が会場内での植栽や来場者案内などのボランティア活動などで参加できるよう博覧会協会に提案し、検討を進めてまいりたいと考えております。

また、農業高校の生徒には、国際園芸博覧会協会と連携いたしまして、博覧会の内容について説明を行っておりまして、今後、参加に向けたアイデアなどをいただく予定となっております。

大村 悠

前回の東京2020大会なんかでは、子供たちのボランティアできなかったという中で、こういった国際的なイベントに子供たちが参加できるということは、本当有意義なものだと考えています。

そうした中で、横浜瀬谷高校をはじめとして、今、高校等が動いている中で、県としてもしっかりと働きかけていくという話でしたが、この国際園芸博覧会の母体と方向性と、県はどういった立場になるのか、お伺いをします。

国際園芸
博覧会担当課長

県としては、開催主体であります国際園芸博覧会の博覧会協会、こちらのほうが、もう各種、あとは県立高校のほうに、農業高校、いろいろ説明を行ったり、また、意見をもらったりということを実は進めております。その情報を得つつ、県といたしましても、まず博覧会協会の依頼がありましたら、それに対応しますし、また、県としても、県立高校をどのように活用したら、開催に向けた に発揮されるのか、その辺も踏まえまして、協会のほうにも提案し、お互いに働きかけ進めてまいろうと思っております。

大村 悠

ぜひとも県として積極的に関わってもらいたいと思っています。

各高校、学校からの希望だとか考えということで、県に相談来るということは、大変喜ばしいことだと思いますが、全ての学校がそういったことができるとは限らないですし、県として、公益的な立場だとか知見を持っていると思いますので、子供たちにそういった機会をつくるということを念頭に、県としてもしっかりと力を発揮してもらうことを要望します。

次にですけれども、観光分野といたしまして、園芸博の来場者に県内各地の周遊を促すために、観光ルートを作成するということですけれども、具体な内容についてお伺いをします。

国際園芸
博覧会担当課長

観光分野でございますが、こちらの国際文化観光局から、県内の花の観賞スポットの情報の更新ですとか、園芸博覧会の会場と県内観光地を巡る観光コースの作成、これらの情報をまとめて観光ウェブサイトに掲載するための特設ページ、これ と聞いております。

大村 悠

観光の局が中心となってやっていくということで理解をしました。こういったイベントを通じて、地元の魅力を再発見、再発掘するということも重要なことだと思います。

そういった中で、観光の目線で神奈川県の魅力を発信すると思いますが、環境農政局だからこそ魅力的に感じるスポットとかも抱えていると思いますので、しっかりと連携をしながら進めてもらいたいと思います。

次に、報告いただいています予算関係についてお伺いをします。

令和6年度の国際園芸博覧会関係の予算では、三本柱として、会場建設費補助、機運醸成費、出展検討費ということで三本掲げられていますが、その中でも、会場建設費補助として提示されています、県が負担する予定の会場費というものは、全体でどのぐらいなのかということと、各年の負担額についてはどのように決められているのか、お伺いします。

国際園芸
博覧会担当課長

まず、会場建設費補助につきましては、こちらにつきましては会場、博覧会会場の建設に係る費用について、国、自治体、民間で3分の1ずつ、これを負担することが決められているものでありまして、令和6年度につきましては、県として2億7,104万円を計上しております。

また、昨年度の会場建設費につきましては、金額としては約8,000万円、あ、あ、今年度です、失礼しました、今年度は約8,000万円を計上しております。こちらのほうも、決定のほうは、これは横浜市と県のほうで分担をしておりまして、横浜市のほうが5分の4、県が5分の1という負担割合で検討をしてございます。

大村 悠

次に、機運醸成費ということで、1,992万円ほど掲げられています。この機運醸成についても、これは3年間で計画的に有効的に進めていくことが重要だと思いますが、令和6年度はどのような取組を予定しているのかお伺いします。

国際園芸
博覧会担当課長

令和6年度につきましては、機運醸成につきましては、令和5年度に引き続き、都市公園など県の施設や県花卉展覧会といった県主催イベントでの周知を としております。

さらに、取組を全県に広げるために、市町村との連携を強化し、市町村で実施される花卉関連のイベントですとか、県内植物園等での周知を行うとともに、「花育」の教室などPRイベントを開催する予定としております。

PRに当たっては、 の短髪のイベントだけではなく、その場で花とか緑の種を配布することによりまして、植物を育てていくというような継続的な取組も行い、博覧会開催に向けた機運を高めていきたいと考えております。

大村 悠

市町村との連携ということで、様々な具体的な説明をいただきました。こうやって機運醸成に際しましては、やはり若い方の発信力や活力が重要になってくると思いますが、現在検討していることについてお伺いします。

国際園芸
博覧会担当課長

来年度、高校生自らが参加する花卉関連のイベントを開催をいたしまして、若い人の力で園芸博のPRをしてもらうことを考えております。

具体的には、制限時間内で花を生けて、観客がその成果をジャッジを行う「高校生花いけバトル」といった、参加者だけではなく観客も一体となって盛り上がるイベントを企画し、実施をしていきたいと考えております。

大村 悠

今、検討していることについてお伺いしました。それだけではなく、いかに自分事化として楽しんでもらえるか、継続的に取り組んでもらえるかということも重要ですので、引き続き、こちらについては検討を重ねてもらうことを要望いたします。

先ほどの市町村連携ということで、イベント等に参加していくということなんですが、令和6年度に川崎で開催される全国都市緑化フェアは、そのPRの絶好の機会だと考えていますが、その場を活用してどのようにPRしていくのかお伺いします。

国際園芸
博覧会担当課長

令和6年度全国都市緑化フェアでは、博覧会協会及び横浜市と連携をいたしまして、博覧会の周知を目的とした庭園等を出展する予定で調整を進めております。

出展に当たりましては、緑化フェアに来場した方が国際園芸博覧会にも来場したくなるような、目を引き、かつ魅力的な、そのようなものを出展したいと考えております。

大村 悠

具体的に様々答弁いただきましたけれども、3年間という期間の中で、機運醸成についてはしっかりと取り組んでもらいたいと思います。

この機運醸成につきましては、本当に各イベントで県行政としても課題を抱えているということも認識しています。やはりその市町村全体として様々な資源を使って、この機運醸成を促していくということが重要だと考えていますが、最後に、博覧会開催に向けて、今後のどのように取組を進めていくのか、お伺いします。

国際園芸
博覧会担当課長

まず、市町村ベースが、市町村については、市町村の予算措置などの準備状況を踏まえまして、説明会を開催して、その場で出展の効果を説明するなど、博覧会に向けた働きかけ、これを行ってまいりたいと思います。

また、市町村で行うイベントなど、機運の情勢に効果的な情報を市町村からいただきながら、連携して博覧会の機運を高めていきたいと考えております。

また、県立高校とか企業、団体及びNPOなどの幅広い 連携いたしまして、県内に、この博覧会について広く周知するための効果的な取組、これの検討を実施してまいりたいと考えております。

また、出展に当たっては、基本構想に盛り込む内容が、県の県民の皆様にとって魅力的かつ効果的になるものとなるよう検討を進めてまいりたいと考えております。

大村 悠

国際園芸博覧会につきましては、開催前から多様な主体が連携することで、農業、商業、教育など幅広い分野に効果が波及し、そこから生まれる地域の活性化や次世代の育成といった未来に向けた取組が、持続可能な社会の創造につながっていくことと考えています。

そのためにも、博覧会を中心として、様々な主体の参加を促し、しっかりと準備を進めてもらいたいと思います。

また、県庁内においても、教育、観光、福祉など幅広い分野があり、県内の県有施設や県立公園など、そういった資源を活用する中で、全庁内でオール神奈川県として機運醸成に取り組むことを要望して、この質問を終わります。

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