会議日:令和6年9月20日【本会議 一般質問】答弁要旨
「観光施策に対する住民の理解促進について」
本県には、様々な魅力ある観光コンテンツが多くあり、各地域にもそれぞれ多様な特色がある。こうした状況だからこそ、地域ごとに、観光に対する思いや受け止めが異なると考えられ、観光振興に取り組む上で、地域の思いや事情などを丁寧に把握して、観光施策に生かしていくことが重要になる。
そこで、観光施策を推進するにあたり、住民の理解を促進するため、どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
県では、「第5期神奈川県観光振興計画」に基づき、県内を訪れる観光客の満足度を高め、観光消費額を増やすことを目指しています。
そのため、観光客の受入環境の整備を促す取組を進めるとともに、観光客実態調査により、観光客の満足度を把握し、観光施策への反映に努めてきました。
一方で、より一層の観光振興を図るためには、観光客の満足度だけではなく、観光地に暮らす地域の方々の理解も大変重要です。
そこで、今年度は、観光地で暮らす住民の皆様の意識を把握するため、ウェブアンケート調査を実施します。
具体的には、住民の皆様の「観光客増加に対する意見」や「地元への愛着を踏まえた観光地としての在り方」などを把握します。
そのうえで、観光客の目線だけではなく、住民目線にも立った観光施策を推進していきたいと考えています。
こうしたことにより、地域の住民の皆様の理解促進に努めるとともに、多くの観光客を本県に引き付けることで、地域の活性化につながるよう取り組んでまいります。
今回、ウェブアンケートを実施して、住民の考えを把握するということは、住民理解の取り組みが進んだ結果として評価します。
また神奈川県民というのは、住民だけではなく、観光事業者、レジャーや飲食店など様々な観光客に関わっている方々と、そこで実際に生活をされている住民、様々な立場の方がいますので、住民目線をしっかりと取り入れてもらいたいと考えています。私はずっと観光施策について考えてきましたが、住民によっては、治安や交通の混雑など生活の利便性の観点から消極的な方も多く、より地元の方にメリットを感じてもらえる取り組みも重要だと痛感しています。だからこそ、交通アクセスやバリアフリーの充実、また地元の方々を巻き込んで、知る人ぞ知る地域の魅力の発掘や観光コンテンツの創出、魅力発信など、地域経済の観点だけではなく、観光が地域にとってより良いものであるという施策を考えていくことも重要と考えています。
そして、今回の県民に対してのウェブアンケートは是非有効的に活用していただいて、住民と観光客とが共存できる、未来につながる観光施策に生かしていくことを要望したいと思います。
自由民主党 神奈川県議会議員:大村 悠