令和8年

④栽培漁業の施設整備について【令和8年第1回定例会】

会議日:令和8年2月24日【本会議 一般質問】答弁要旨

「栽培漁業の施設整備について」

大村悠

【質問】
本県の水産業は、三浦半島をはじめとした多様な海域に支えられ、地域ごとに特色ある形で発展してきました。私の地元・金沢区でも、漁業や遊漁船業が盛んであり、地域経済を支えるとともに、食文化の継承や交流人口の創出など、地域にとって大きな役割を果たしています。

こうした水産業を将来にわたり持続可能な形で次世代につないでいくためには、安定した水産資源の確保が不可欠であり、その中核を担ってきたのが公益財団法人神奈川県栽培漁業協会であると認識しています。
栽培漁業の施設については、老朽化が進行し、設備更新や維持管理の面での課題もあり、このままでは、安定的な種苗生産など本県の水産政策全体の持続性にも支障をきたしかねない状況にあると強い懸念を抱いています。

そこで、栽培漁業を推進するため、栽培漁業の施設整備について、どのような考えのもとで進めていくのか、見解を伺います。

環境農政局長

【答弁】
県では、水槽で育てた稚魚を海に放流し水産資源を増やす「栽培漁業」を推進するため、マダイやサザエ等放流用種苗の大量生産技術を確立するとともに、量産に必要な大型水槽等の施設整備に取り組んできました。

そうした中で、本県の栽培漁業施設は、整備から30年以上経過していることから、計画的に更新していくこととしています。
更新に当たっては、老朽化対策に加えて、近年漁獲量が増えてきた、魚価の高いトラフグや、砂地に生息し磯焼けの影響を受けないハマグリ等、海洋環境の変化に対応しつつ、漁業者から求められる魚種を栽培できる施設にしていきます。

具体的には、新たに整備する施設は、水槽の場所や配管のレイアウトを柔軟に変更できるようにして、様々な魚種を栽培可能な汎用性の高いものとしていきます。        
また、近年多発している、魚介類の新たな感染症等に対応するため、飼育水の殺菌装置や高性能のろ過機など、健康な種苗を安定的に生産できる設備も導入していきたいと考えています。
さらに、施設の詳細な設計や設備の導入に当たっては、最新の知見を有する国の研究機関から助言を受けるとともに、国庫補助金も活用して効果的・効率的に進めていきたいと考えています。

県は、こうした考えのもとで、栽培漁業施設の整備を着実に進め、県民の皆様への安定的な水産物の供給に努めてまいります。

大村悠

【要望】
海洋環境の調査を着実に進めるとともに、漁業者や遊漁船業者など 現場の声に丁寧に耳を傾け、水産資源の確保に向けた取組を継続・強化していくことを求めます。

水産資源を「守る」だけでなく、ブランド化や観光との連携を通じて「育て、稼ぐ」水産業へと進化させていく視点が重要と考えます。
だからこそ、栽培漁業施設の老朽化や設備更新の課題に対しては、将来を見据えた戦略的な施設整備を着実に進める必要があります。

国に対して引き続き働きかけるとともに、県独自での施設整備についても検討し、水産政策を前へと進めていくことを求めます。

自由民主党 神奈川県議会議員:大村 悠

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