令和6年

県立施設でネーミングライツ導入!

コストがつきものの県立施設

神奈川県には多くの県立施設があります。
教育や産業に関わること、医療や福祉、文化やスポーツなど分野はさまざまです。
私はこれまで、特にスポーツ施設において、持続性のある運営を訴えてきました。
それは、施設の機能自体を充実させていくための魅力ある施設づくり、その魅力を知ってもらうための広報といったことも大事なことですが、中でも「収益化」に関する提言を進めてきました。

施設を維持運営していくためにはコストはつきもので、施設の利用料だけでなく、県税や国からの交付金等も活用されています。

持続性のある施設にしていくためには、その施設の価値を提供し、相当分の対価、利用料金をもらって、運営費用に充当していく、その上でその先の施設運営のためには施設整備や改修、新たな取組を進めるための財源をつくっていくことが重要であります。

公立施設の課題

しかし、公共施設であるということが大事なポイントであり、その役割を明確にしなければなりません。
行政として、公共の福祉を追求することは必要であり、県民が利用しやすい、ニーズに応えるという視点を持つ必要があります。

スポーツ施設でいうと、施設を充実させて、魅力的なスポーツの体験を提供し、それなりの料金をとることはできるとしても、その利用料がハードルとなって、その体験をすることが難しい方もいます。
その「スポーツをする機会」を守るためには、べらぼうに素晴らしい施設でなくても、場所を確保し、その機会をつくることができれば、県民にとって求められる施設となります。

そういった観点から、持続性を高めるために必要な資金を確保するために、利用料金を上げるという選択肢は難しく、その結果、運営コストがのしかかってしまうという課題があります。

しかし、資金を確保するためには、必ずしも利用者から徴収する必要はなく、あらゆる視点から収益源をつくることが重要だと訴えてきました。

ネーミングライツの募集開始!

その一つがネーミングライツの導入です。

ネーミングライツは、社会貢献、事業者の認知度向上やブランディング、マーケティングなど様々な視点でメリットがあるとともに、行政としても収入だけでなく、企業とのつながりの創出、民間ノウハウの活用など、メリットがあります。

もちろんそれで赤字の運営が無くなるということではなく、ネーミングライツ以外にも、より小回りの利く施設内広告やイベントの連携など、もっと模索していくことが重要です。

その旨の質問を今年9月に行い、県立スポーツセンターのネーミングライツの導入に向けた検討の答弁をもらい、そしてこの度、「神奈川県立スポーツセンター」「神奈川県立西湘スポーツセンター」「神奈川県立スポーツ会館」「湘南大橋」のネーミングライツパートナーの募集がはじまりました。

令和7年1月16日までの募集となっておりますので、ぜひ多くの事業者が参加してもらえることを期待しています。

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/gh8/prs/r6nrpboshuukishahatsu.html

県立施設の役割を

行政の施設として、民間ではできないサービスをいかに提供するか、それをより持続可能なものにするか。

コストセンターといわれ、削減の対象とならないためにも、より自立につながるような「プロフィットセンター化」に進むよう、これからも様々な分野での公共施設の運営に向き合っていきたいと思います。

神奈川県議会議員
大村 悠

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