地域には応援されるべき挑戦がある
スポーツの価値というと、健康づくりや仲間づくり、挑戦や成長といった「するスポーツ」の側面が注目されます。しかし、スポーツの力は競技をする人だけのものではありません。私は、「応援する」「支える」という関わり方にも大きな価値があると考えています。
地域には、日々練習に励む子どもたちのスポーツチームや、全国大会を目指す選手、地域クラブなど、多くの方々が活動しています。地域のお祭りや行事などを通じて応援の声を届ける機会はありますが、実際に試合を見に行ったり、継続的に応援したりする機会が多くあるわけではありません。
しかし、地域で頑張る選手やチームを応援することは、スポーツを支えるだけでなく、地域への愛着やつながりを育むことにもつながります。

「見るスポーツ」が地域を盛り上げる
スポーツは「する」だけでなく、「見る」ことによっても大きな価値を生み出します。
例えば、2022年に神奈川県で開催されたねんりんピックかながわでは、高齢者がスポーツや文化活動を通じて活躍する姿を目にすることができました。競技者だけでなく、家族や地域住民、ボランティアなど、多くの人が関わることで地域全体の盛り上がりにつながるものであると思います。
スポーツ大会は単なる競技の場ではありません。応援する人、支える人、集まる人によって、地域に新たな交流を生み出す機会となります。
スポーツは地域経済を動かす力になる
世界に目を向けると、スポーツ観戦は大きな産業として成長しています。
代表例の一つがモータースポーツです。フォーミュラ1(F1)や世界ラリー選手権(WRC)は世界中から多くのファンを集める国際的なスポーツイベントであり、開催地域に大きな経済効果をもたらしています。
2025年のF1日本グランプリでは約768億円、愛知県豊田市で開催されたWRC世界ラリー選手権では約130億円以上の経済効果があったとされています。
特にラリー競技は一般道や山道を活用するため、観光客が地域全体を巡り、宿泊施設や飲食店、商店など幅広い事業者に経済効果が波及します。スポーツは競技そのものだけでなく、観光や交流、地域産業とも深く結びついているのです。

「する・見る・支える」でスポーツの輪を広げる
これからのスポーツ政策は、「するスポーツ」だけでなく、「見るスポーツ」「支えるスポーツ」の視点も重要になります。
地域のこどもたちの試合を見に行くこと。地元チームを応援すること。ボランティアとして大会を支えること。企業がスポンサーとして関わること。どれもスポーツを支える大切な参加の形です。
応援する人が増えれば、選手やチームの活動が活発になり、地域に活気が生まれます。そして、その輪が広がることでスポーツ産業やスポーツ市場の成長にもつながります。
私は、地域で頑張るこどもたちや選手を応援するとともに、観戦や応援、スポンサーシップなど様々な形でスポーツに関わる人を増やしていきたいと考えています。
「する」だけではなく、「見る」「応援する」「支える」。
スポーツとの関わり方を広げることが、地域の活性化と新たな価値の創出につながる。そんなスポーツ文化をつくっていきたいと思います。
神奈川県議会議員:大村悠
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