学校同士の連携を

教育

県立高校の強みを、もっと活かすために

今年度から、いわゆる高校無償化がスタートしました。これにより、私立高校を選択する際の経済的なハードルが下がり、多くの子どもたちが自らの希望や適性に応じて進路を選びやすい環境が整いつつあります。
教育において選択肢が広がることは大変意義のあることです。一人ひとりの個性や可能性に応じて学校を選べる社会は、子どもたちにとって望ましい姿だと考えています。
その一方で、県立高校を取り巻く環境は大きく変化しています。

変化する高校選び

今年の高校入試では、公立中学校の卒業者数は前年度とほぼ同程度であったにもかかわらず、県立高校の受験者数は約2,200人減少し、志願倍率も過去最低を記録したと報じられました。
一方で、私立高校では推薦による志願者が増加しており、結果として、これまで以上に多くの中学生が私立高校を選択している状況が見られます。
もちろん、私立高校にはそれぞれ特色ある教育や魅力があります。私立高校を選ぶ生徒が増えること自体を否定的に捉えるべきではありません。
しかし、県立高校としては、「なぜ選ばれなくなっているのか」「どのような魅力を高めていくべきか」を真剣に考える必要があります。
少子化が進み、価値観も多様化する中で、これまでと同じ発想だけでは十分ではありません。

県立学校全体で学びをつくる

私は、これからの県立学校には「県立学校全体のネットワーク」を活かした学びづくりが重要になると考えています。
神奈川県には普通科だけでなく、工業、商業、農業、水産、福祉、国際、理数など、多様な専門学科や特色ある教育活動を行う県立学校があります。
それぞれの学校には魅力や強みがありますが、現在は基本的に進学した学校の中で学ぶことが中心です。
しかし、もし学校間の連携が進めばどうでしょうか。
例えば、自分の学校にはない専門的な授業を他校で受講できる。特色ある探究活動に参加できる。異なる分野を学ぶ生徒同士が交流できる。
こうした環境が整えば、生徒の学びの選択肢は大きく広がります。
一つの学校だけでは提供できない学びも、県立学校全体で力を合わせれば実現できる可能性があります。
私は、県立学校を個別に競わせるだけではなく、「神奈川県立学校」という大きなネットワークとして価値を高めていく視点が必要だと考えています。

教員同士のつながりも大切に

学校間連携を進める上で欠かせないのが、教員同士のネットワークです。
新しい取組や特色ある授業は、多くの場合、現場の教員の熱意や工夫から生まれています。しかし、その取組が学校の中だけに留まってしまうことも少なくありません。
だからこそ、学校を超えた教員同士の交流や情報共有を進め、意欲ある教員が挑戦しやすい環境を整えていくことが重要です。
教員同士が学び合い、生徒同士も学び合う。その循環が生まれることで、県立学校全体の教育力向上につながると考えています。

選ばれる県立高校へ

私はこれまで、「選択肢を広げることで可能性を広げる」という考え方のもと、教育政策に取り組んできました。
高校無償化によって、子どもたちの進路選択はこれまで以上に自由になります。だからこそ、県立高校も変化を恐れず、新しい魅力を生み出していかなければなりません。
学校ごとの特色を磨くこと。そして県立学校同士が連携し、学びの可能性を広げること。
その両方を進めることで、生徒たちが「この学校で学びたい」と思える環境をつくっていくことが重要です。
子どもたちの可能性を広げるために。

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神奈川県議会議員:大村悠

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