選ばれる観光地をつくる「地域ブランド戦略」
点ではなく「束ねて」価値にする時代へ
これまで、食、インバウンド、海外販路、ウェルネスと、観光に関する様々な施策について提言をしてきました。それぞれの施策をかけ合わせてつくっていく、「地域ブランド戦略」が重要であると考えています。
地域には、食、海、歴史、人、体験といった多様な魅力があります。しかし、それぞれが単体で発信されるだけでは、本当の価値にはつながりません。
これらを【つなぎ】一つのストーリーとして打ち出していくことが重要です。
例えば、「海のまち」「食のまち」「歴史のまち」といったように、地域の個性を軸に魅力をコーディネートし、訪れる理由を明確にする。そうしたブランドづくりこそが、これからの観光施策のカギになると考えます。
「選ばれる観光地」になるための視点
様々な地域で展開される画一的な観光施策では、地域の特色はかすんでしまいます。大切なのは、それぞれの地域が持つカラーを活かした戦略です。
神奈川県は、海や山、歴史文化、都市機能など、多様な資源に恵まれています。一方で、都内から近いという利便性に頼るだけでは、「わざわざ行きたい場所」にはなりません。行きやすいだけでなく、選ばれる観光地になるためには、明確なイメージづくりとブランド戦略が不可欠です。
また、観光は「来てもらうこと」だけが目的ではありません。地域での消費につなげることが重要です。戦略的に観光を進めることで、地域への経済効果、産業が育ち、雇用につながります。
さらに、「観光で稼ぐ」という視点を持つことは、観光施策の財源確保にもつながります。そこで得られた収益を、オーバーツーリズム対策や交通・インフラの整備など、まちの利便性向上に再投資していく好循環を生み出す選択肢も生まれると思います。

適正な価値で、地域の未来を守る
かつての「爆買い」のように安さを売りにした観光ではなく、地域の価値に見合った適正な価格で消費してもらうことが重要です。それは、地域の産業を守り、働く人の環境を守ることにもつながります。
そのためにも、地域ごとの特性に応じたブランド戦略を丁寧に構築していく必要があります。同時に、個々の地域だけでなく、「オール神奈川」としての統一感あるブランドづくりも進めていくことが重要です。
地域の魅力を磨き、それを正しく伝え、価値として届ける。その積み重ねが、「選ばれる神奈川」につながっていきます。
観光を通じて地域が稼ぎ、その成果が地域に還元される。そんな持続可能な地域経済の実現に向けて、地域の皆様と連携しながら「地域ブランド戦略」を着実に進めていきます。
神奈川県議会議員:大村 悠
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