万博から学ぶこどもたちへの可能性

教育

大阪・関西万博、184日間の閉幕

10月13日、大阪・関西万博は184日間の会期を終えて、幕を下ろしました。
開幕前には開催費用や準備の遅れなどに批判的な声もありましたが、閉幕を迎えた今、「終わってしまうのがさみしい」という声も聞こえてきます。
1970年の大阪万博を経験した世代の方々からも、当時のエピソードを伺う機会が多く、その体験がいかに人々の記憶に残るものであったかを改めて感じました。

万博の本質は「体験」にあり

万博は、世界各国が技術・文化・産業を紹介し合い、交流を深める世界規模の祭典です。
その本質は、展示を見るだけでなく「人と人、国と国が出会い、新しい価値観を共有する体験」にあります。
特に、未来を担うこどもたちにとって、世界の多様性や最先端の技術に触れる機会は、人生を変えるような貴重な学びとなります。
「体験が未来をつくる」という観点からも、次の世代が主役になれる仕組みづくりが求められます。

次は横浜の「GREEN×EXPO2027」へ

そんな中、2027年には、横浜市で「GREEN×EXPO2027(国際園芸博覧会)」が開催されます。
環境、自然、食、暮らし、地域づくりといった身近な課題を、植物や自然との共生の視点から発信する博覧会です。
神奈川県でも関連予算として「国際園芸博覧会推進事業費」が計上され、県議会本会議で可決されました。
県内全体の機運醸成を図るとともに、プロモーションだけでなく、開催の意義や未来へのメッセージをどう伝えるかが問われています。

2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO2027)
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/f6k/2027_kokusaiengeihaku/top.html

こどもたちの参加をどう実現するか

東京2020オリンピック・パラリンピックでは、未成年者がボランティアとして参加できないケースもありました。
しかし、次の博覧会では、ボランティアだけでなく、ワークショップ、教育連携、体験プログラムなど、多様な形でこどもたちが参加できる場をつくることが重要です。
行政としても、学びと社会をつなげる視点で、教育現場や地域団体と連携しながら、体験を未来につなげる仕組みづくりが求められています。

県政の現場から

私自身、これまでスポーツや文化活動を通じて、こどもたちが“体験しながら学べる場”をつくってきました。
万博や博覧会のような国際的な催しは、そうした活動の延長線上にある、さらに大きな「体験の舞台」です。
この機会を通じて、神奈川から世界へ、そして次の世代へとつながる取り組みを広げていけるよう、議会の中でもしっかりと議論を進めてまいります。

未来に向けて万博から学ぶこと万博は一過性のイベントではなく、未来の社会像を描くための「実験の場」でもあると考えています。
大阪・関西万博が示したように、批判から始まったとしても、人々の心に残る体験となれば、それは地域の誇りや世代を超えた記憶になります。
2027年の横浜での博覧会を通じて、こどもたちが「未来をつくる主役」として輝けるよう、県としてもしっかりと準備を進めていきます。
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神奈川県議会議員:大村悠
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