金沢漁港フェスタの開催
2月25日、金沢漁港海産物フェスタが開催されました。
5年ぶりの開催ということで期待が高まる中、あいにくの天気で心配もありましたが、会場に行くと多くの来場者で大賑わい!
生のりつかみ取りや足漕ぎカヤックなどの体験、あさりご飯やマグロ串カツ、わかめうどんなどの食事、漁港ならではの魅力が詰まったイベントでした。
現在、県でも「海業」の振興を目指し、海業推進事業費として4000万円が当初予算案として計上されています。
海業
海業とは、水産庁によると「海や漁村の地域資源の価値や魅力を活用する事業であって、国内外からの多様なニーズに応えることにより、地域のにぎわいや所得と雇用を生み出すことが期待されるものをいう」と定義されており、海に関わる資源を活用した産業を示します。
金沢区は言うまでもなく、海が魅力な地域の一つであり、漁業や釣船などといった海にまつわる産業が盛んな地域です。
そういった意味では可能性がある海業ですが、地域の賑わいにつなげるだけでなく、事業者の所得向上や雇用創出につながらなければ、産業としては発展していきません。
そこには漁業や釣船といった既存の産業を守っていく上で、活かされていない資源を活用していく視点が必要です。
それは漁港といった空間や乗船している時間、販路を増やしていくことや付加価値、また廃棄されているものを活用した加工品開発などがあげられると思いますが、事業者にゼロから生み出してもらうことは容易ではありません。
モデル地域、モデル事業を確立
そこで、県行政としてアイデアやノウハウの収集や課題や成果の検証をするため、モデル地域、モデル事業を確立していくことが重要だと考えています。
県当初予算案の海業推進事業費は、海業に活用できる地域の海や漁村の魅力の掘り起こしや、本県に適した海業ビジネスモデルの創出、海業の事業化に向けて漁業者とパートナーとなる企業のマッチング手法を検討する、ことを目的とされており、まさにその役割が求められています。
海業として、海に関わる市場全体を広げることはもちろん重要ですが、そのためには事業者の所得向上や雇用創出という効果の上で成り立つものです。
旗を立てるだけでなく、事業者を巻き込み、メリットを共有する中で、この海業の推進に向き合っていきたいと思います。
海は金沢区の宝です。
横浜市唯一の海水浴場がある、漁港もある。
そんな宝を磨き上げ、金沢区の皆さんに還元されるよう、取組を進めていきたいと思います。