明治時代から続く伝統行事「金沢漁港の汐まつり」
【金沢の海はブルーカーボンの筆頭の漁港】
9月1日、明治時代から続く海の安全と豊漁を祈願する伝統行事「金沢漁港の汐まつり」に出席しました。
汐まつりは曜日に関わらず、毎年9月1日に開催され、今年はちょうど日曜日にあたる日でした。当日は、あいにくの天気で一般の方の乗船は中止となりましたが、富岡八幡宮による神事は執り行われました。
直会では、金沢漁港にかかわりのある名だたる方々が出席をされ、金沢区の海について語り合いました。
黒川和彦支所長からは、金沢区への思い、そして、のり、わかめ、こんぶ、ブルーカーボンの筆頭である金沢区の地から、海を盛り上げていく、そういった力強い挨拶がありました。
現在、神奈川県では、海藻、藻場が減少してしまうことによって発生する磯焼け状態となっており、藻場の育成事業や民間企業と連携した再生事業に取り組んでいます。
しかし、その取り組みはすぐに結果が出るものではなく、また地球温暖化に伴う水温の上昇、それに伴って魚の種類の変化など、さまざまなことが影響しています。
それでも、長きにわたって、のり、わかめ、こんぶを生産している金沢区、その実績や技術をもって、この磯焼け対策に取り組んでいくことも期待されています。
【海の魅力を活かす取り組み】
また、積極的におまつり、フェスタも開催しており、海の魅力、食の魅力を体験できる場をつくっています。
私もかつてより、自然をツーリズムやこどもの体験の機会を訴えてきましたが、海を活かしたコンテンツとして魅力的なイベントです。
準備や運営の大変さも聞いていますが、それでもやろう!という気概は頭があがりません。
【水産業の発展のための県の役割】
汐まつりで意見交換させていただいた、県としての役割をしっかりと発揮して、県の水産業を盛り上げる、神奈川が日本の漁業を引っ張っていく。
そういった強いをもって、取り組んでもらいたいということでした。
神奈川県では、水産業のスマート化として、魚群探知機やアシストスーツなど、導入に向けて実証実験をしていますが、それらが実際に現場で使われなければ、意味がない、とはいえコストがかかることから導入も簡単なことではない。
それが現場の思いです。
高齢化が進んでいる、担い手不足がささやかれている、そういった状況の中で、水産業を盛り上げ、食を守っていくために、県としてしっかりと役割を果たしていくために、これからも議会の場で議論をしていきたいと思います。
地元の漁師の皆様の熱い思いに負けないよう、しっかりと向き合っていきます。
自由民主党 神奈川県議会議員:大村悠