神奈川県の観光の現状と課題
神奈川県は、豊富な観光資源を誇る地域です。横浜の都市観光、鎌倉の歴史文化、箱根の温泉など、国内外から多くの観光客が訪れています。
実際に、2019年の調査では、神奈川県を訪れた旅行者数は全国4位という高い順位を誇ります。
しかしながら、旅行者の消費単価は全国36位と低く、観光による地域経済への貢献が十分に発揮されているとは言えません。
観光客が訪れても、地元での消費が伸びなければ、地域活性化にはつながりにくいのが現状です。
観光の可能性と「食」の重要性
観光は単なる娯楽ではなく、地域活性化の原動力となるものです。
観光客を呼び込むことで、
・地元経済を活性化させる
・文化・歴史・自然の価値を再認識する機会になる
・雇用の創出や新たなビジネスチャンスにつながる
といった多くの可能性が広がります。
その中でも、特に重要な要素が「食」であると考えています。
旅行者にとって、食は旅の目的のひとつとなるほど魅力的な要素です。
また、観光には無料で楽しめる施設や景観も多くありますが、食事には必ずお金がかかるため、地域経済に直結します。
神奈川県には、横浜家系ラーメンや鎌倉野菜、三崎マグロや湘南のしらす、横須賀ネイビーバーガー、厚木シロコロホルモン、金沢区のアナゴやウナギなど、魅力的なご当地グルメが豊富にあります。
これらを観光資源として活かし、地域の食文化と経済をつなげることが重要です。
「かながわブランド」の活用と地域の連携
神奈川県では、県内の農林水産品や加工品を「かながわブランド」として認定し、さらに、それらを積極的に扱う飲食店や販売店を「かながわブランドサポート店」として登録する取り組みを行っています。
しかし、現状ではこのブランドの知名度や活用度がまだ十分とは言えず、観光客を引きつける要素としての効果が発揮されていません。
そこで、
・観光地と連携し、ブランドを活かした飲食店のプロモーションを強化する
・地産地消を推進し、生産者と飲食店の協力を深める
・観光イベントなどで「神奈川グルメ」を前面に押し出す
といった取り組みを進めていきたいと考えています。
また、金沢区においても、海・山・歴史・文化の魅力を活かしながら、地元の食を観光資源として発信することが大切です。アナゴやウナギなどの特産品を活かした新たなグルメ開発や、地域ならではの食文化を体験できる場を作ることで、観光消費の拡大を目指します。
かながわブランド情報▼こちらから▼
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/vw7/brand/contentstop.html
観光を地域の力に!
観光振興には、行政のリーダーシップだけでなく、地域の飲食店や生産者の協力が欠かせません。
地産地消を進めることで、農家や漁師、飲食店など、それぞれの事業者の所得向上にもつながります。
私自身も、地域の魅力を発信し、地元の食に触れる機会を増やす活動を続けていきます。そして、観光客を増やすだけでなく、観光が地域経済にしっかりとつながる仕組みを作り、神奈川県全体の活性化を目指していきたいと考えています。
「食」を通じた観光振興で、神奈川県の魅力をもっと多くの人に届けていきましょう!
神奈川県議会議員:大村 悠
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