スポーツでつながる世界 【国際交流が生む絆と学び】

スポーツ

スポーツがもたらす感動と絆

先日の世界陸上、皆さんもご覧になりましたか?
日本代表選手たちの活躍に胸が熱くなり、世界中の選手たちの姿からも大きな勇気をもらいました。
勝敗を越えて互いを讃え合う姿には、言葉を超えたリスペクトと絆があり、その背景には、それぞれの国で積み重ねてきた努力や葛藤、夢への挑戦があります。
改めて、スポーツの力の大きさを感じました。スポーツは、単なる競技ではなく、人と人をつなぎ、国と国を結び、世界を一つにする共通言語だと思います。

子どものころに感じた「スポーツの国際交流」

私自身、小学生のときにソフトボールのチームで台湾を訪れ、現地の子どもたちと交流した経験があります。
試合が終わったあと、言葉が通じなくても、一緒に食事をしたり、走り回ったり、笑い合ったりした時間が本当に楽しくて、今でも鮮明に覚えています。
「言葉が通じなくても、気持ちは通じる」その体験は、私にとって初めての国際交流であり、スポーツがもつ「人をつなぐ力」を実感した瞬間でした。

その経験が、のちに旅行会社を志望した理由の一つにもなりました。旅行を通じて、人と人、国と国をつなぐ仕事がしたい。そんな思いから、JTBに入社し、インバウンド(訪日旅行)とスポーツを組み合わせたマラソンツアーなどの企画を担当しました。
海外のランナーが日本の街並みや文化を楽しみながら走り、日本の方々が沿道で応援し、国籍を越えて「お疲れさま!」「ありがとう!」と声をかけ合う光景は、まさにスポーツを通じた国際交流そのものでした。

地域から広がるスポーツ交流の輪

いま、スポーツによる国際交流は、地域レベルでも広がっています。
私が活動している金沢区でも、外国人学校やインターナショナルスクールのチームと、地元のサッカークラブが一緒に大会を行う取り組みがあります。
初めて会う子どもたち同士が、最初は少し緊張していても、ボールを蹴り始めるとすぐに打ち解け、笑顔があふれる。スポーツには国境も言葉の壁も関係ありません。

神奈川県でも、三県省道ネットワークを活かし、中国・遼寧省、韓国・京畿道との間でサッカー、バスケットボール、卓球などの交流が行われています。
▼三県省道(神奈川県、遼寧省、京畿道)での取組み▼
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/k2w/cnt/f90006/index.html

私は県議会でこの取組を取り上げ、一時中止となっていた事業の継続、さらに他競技や地域への拡大を提案しました。
こうした国際交流は、単にスポーツイベントとして終わらせるのではなく、教育・地域・経済などさまざまな分野と結びつけながら発展させていくべきだと考えています。

また、民間団体や地域クラブチームでも、独自に国際交流に取り組む動きが広がっています。
行政としても、こうした活動を「支える側」にまわり、情報発信、ネットワークづくり、助成制度などを通じて後押ししていくことが求められています。

こどもたちが世界と出会うきっかけを

スポーツによる国際交流の中で、特に大切にしたいのは「こどもたちの出会い」です。
幼いころから、異なる文化や価値観に触れることは、視野を広げ、違いを受け入れる力を育みます。
スポーツという共通のフィールドがあるからこそ、自然な形で「国際理解」が生まれる。これは教室では学べない、体験を通じた学びです。

そして、その機会をつくるのは、私たち大人の役割です。
行政、地域団体、学校、チームが連携し、こどもたちが世界とつながる場を継続的に提供していく、そんな環境を神奈川からつくっていきたいと思います。

未来への展望 「スポーツが平和をつくる」

東京オリンピックやパラリンピックの際、多くの自治体が事前キャンプ地として海外選手団を受け入れました。
そのとき、選手と地域の子どもたちが交流する取り組みがあった地域もありますが、まだまだ拡大の余地があります。
大会をきっかけに終わらせるのではなく、「地域と世界の関係づくり」として次の世代につなげていくことが重要です。

スポーツは、勝ち負けを越えて人と人をつなぎ、国と国の関係を近づける力を持っています。
一人ひとりの挑戦と努力が、やがて平和な世界をつくる、そんな信念のもと、私はこれからもスポーツを通じた国際交流の輪を広げていきます。

スポーツには、ことばを越えて人をつなぐ力があります。
競技を通じて芽生える友情や尊敬、そして学びは、国や世代を越えて私たちを成長させてくれます。
こどもたちがスポーツを通じて世界に興味を持ち、未来への夢を描けるように。
神奈川から、そんな「世界とつながるきっかけ」をつくっていきたいと思います。

神奈川県議会議員:大村悠

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