ライドシェア
11月29日、本会議代表質問が行われ、自民党から、河本文雄議員より「神奈川版ライドシェア」について質問がありました。
▼河本議員質問
県が公表している神奈川版ライドシェアは、タクシー会社と連携して実施することについて一定の評価をしますが、検討にあたっては、地元自治体やタクシー業界の声をしっかりと聞き、丁寧に議論をしていくことが必要であると考えます。
また、実際に神奈川版ライドシェアを運用した場合、想定されなかったような課題が発生することも考えられることから、まずは実証実験を速やかに行い、課題の抽出をしていくべきであります。さらに現在、政府の規制改革推進会議においても、ライドシェアについての議論が進められていますが、ここで行われている議論もしっかりと見据えながら、実施に向けた検討をすべきと考えます。
そこで、神奈川版ライドシェアに関する検討について、実証実験の実施を含め、今後どのように進めていこうとしているのか、見解を伺います。
▽知事答弁
地域交通の担い手不足などが進む中、県内でもタクシー不足の問題が顕在化しており、地域事情に応じた移動手段の確保が急務となっています。
県は、こうした状況を受けて、課題解決に向けて検討を重ねていましたが、人手不足が深刻化する中で、一般ドライバーを活用した輸送は有効な解決策の一つであるとして、神奈川版ライドシェアを公表しました。いわゆる「白タク」は、我が国では原則禁止とされていますが、神奈川版ライドシェアは、タクシー会社との連携を前提に、利用者が安全・安心に利用できる対応策として示しています。
具体的な検討の場として、まずは、夜間の時間帯にタクシー不足が生じている三浦市域での導入の検討をするため、国、三浦市、タクシー会社などに参画いただく「神奈川版ライドシェア検討会議」を設置しました。10月の第1回会議では、神奈川版ライドシェア案の基本的な考え方等について議論し、今月の第2回会議では、県からタクシー会社を主体とする仕組みを示し、方向性について概ね合意を得たところです。
また、会議では課題も指摘されましたので、早期の実施に向けて解決を図る必要があり、今後も関係者と精力的かつ丁寧に、協談等を進めていく予定です。具体的には、タクシー会社を実施主体とすることが可能か、法制度を整理し、国と協議するとともに、神奈川版ライドシェアに対応した保険やアプリが必要となりますので、民間会社との協議も進めていきます。
併せて、三浦市における夜間の番要やタクシー会社による運行管理が適切に行えるか、検証も必要となりますので、現行法制度の枠内で三浦市主体の実証実験を行えるよう、市とも協議を進めます。
現在、政府の規制改革推進会議ではライドシェアの談論もされていますので、その動向も注視し、神奈川版ライドシェアの早期実現を目指してまいります。