政治については、メディアを通じて触れる機会があるものの、議会の役割や仕組みについて、お聞きいただく機会も多いので、今回は神奈川県議会の役割や仕組みについて、お伝えしたいと思います。
神奈川県議会の役割
神奈川県議会の役割は、神奈川県民や県内事業者の民意を伝える立場として、議会活動を通じて、県民の皆さまの多様な意見を聞いて、県政につなげていくことです。
専門用語でいうと「議事機関」として、議員が政策立案、行政や財政運営の監視などをします。
行政の運営や対応はこれでいいのか、税金の使い方として適切なのか、そういったことをチェックする立場です。
県議会で承認・決定されたことを実行するのは知事をトップとした神奈川県行政が「執行機関」であり、議事機関である県議会と執行機関である神奈川県行政が両輪で県政を運営していく関係であります。
神奈川県議会議員の定数
地方自治法第90条 第1項により、神奈川県議会議員の定数は105人としています。
県内を49の選挙区に分かれ(2025年1月現在)、選挙にて選ばれます。
神奈川県議会の会期
第一回定例会は、2月から3月にかけ新年度予算の審議など30日から40日程度、
第二回定例会は5月から7月にかけ50日から60日程度、
第三回定例会は9月から12月にかけ100日程度としており、
会期日数は200日程度となっています。
神奈川県議会の流れ
〇1 本会議
全議員で行う会議を「本会議」といいます。
本会議を開くには議員定数(105人)の半数以上の議員の出席が必要となります。
知事をはじめとする神奈川県行政、また時には議員から議案が提出されます
議案とは、予算や事業など、県議会の議決を経るために、知事や議員が議長に提出する条例などの案件のことをいいます。
次に本会議で、それぞれの会派からの代表質問、議員からの一般質問として、議員が県の仕事や議案について質問や質疑を行い、知事などが答弁します。
〇2 委員会付託
本会議での質問・質疑が終わると議案などをさらに詳しく調べるために、各委員会に付託します。
議案や請願などを審査するため、本会議の議決の前に、専門的に細かく議案などを審査する委員会を設置しています(詳しくは、以下、委員会のご紹介をご覧ください)。
https://www.pref.kanagawa.jp/gikai/p80145.html
委員会での質問を行った後、本会議から付託された議案を審査して、委員会として賛成か反対かの態度を判断、採決を行います。
〇3 本会議
議会に提出された議案などに対して、議会としての最終的な意思を決定します。
委員会での質疑を通じた採決結果の報告があります。
その委員会報告の後に、それぞれの会派から代表者が討論を行い、議案について賛成か反対かを表明し、議員に対してその理由を述べます。
そして、議案についての賛否を、原則として出席議員の過半数の賛成で決めます(通常は起立採決の方法を採ります)。
すべての議案の採決が終わると閉会となります。採決の結果は議長から知事に通知され、知事はこれらをもとに仕事を進めることになります。
神奈川県議会議員として
以上が、神奈川県議会の仕組みの概要になりますが、神奈川県議会議員は県民の皆様の声の代弁者として、議会での質問、審議にあたっては日頃の皆様のお声やご意見、ご要望は大変重要です。
神奈川県政を広く伝えていくとともに、お声をいただき、地域のために、未来のために仕事をしていきたいと思ています。
ぜひ皆様の身の回りのお困り事、アイデアをお聞かせいただきますよう、よろしくお願いいたします!
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神奈川県議会議員:大村悠
【神奈川県議会】
https://www.pref.kanagawa.jp/gikai/index.html