広がり続ける学校の役割と、現場の負担感
近年、学校教育を取り巻く環境は大きく変化しています。
探究的な学びの推進、ICTを活用した授業の高度化、地域連携やキャリア教育の拡大など、学校に求められる役割は以前にも増して広がっています。
多様な学びはこどもたちの可能性を引き出す大切な取り組みですが、一方で現場の教員からは「こどもに向き合う時間が足りない」「授業準備に追われてしまう」という声が寄せられています。
本来、最も大事なはずである、こども一人ひとりの成長に寄り添う時間が十分に確保できていない状況は、教育の質という観点からも深刻な課題です。県としてもスクールサポートスタッフやスクールソーシャルワーカーの配置など、業務の効率化に向けた取り組みを進めてきましたが、社会の変化は速く、さらなる柔軟な対応が求められています。

生成AIは教員の代わりではなく、教育を支える力
社会全体で生成AIが広がり、企業や自治体でも業務効率化の手段として活用が進んでいます。
文書作成、資料づくり、会議録の整理、日常的な事務処理など、教員が多くの時間を費やしてきた業務を最適化し、こどもと向き合う時間を生み出す可能性が十分にあります。
しかし、生成AIには注意点もあります。
誤った情報が混ざるリスク、学びの形骸化、個人情報やセキュリティの問題など、教育現場で使うには慎重さも必要です。
だからこそ、生成AIは「教員に代わる存在」ではなく、あくまで「業務を補完するツール」として位置づけることが重要です。
必要なのは、現場が安心して使える環境整備
大切なのは「導入するかどうか」ではなく、どのように使うか、どの範囲で使うか、誰が判断するかという運用の方針です。
現場が不安を感じたままでは活用は進みません。
教育委員会には、技術の進展に合わせてガイドラインを整理・更新し、現場の教員が安心して使える環境をつくる役割があります。
また、試行的に活用しながら、現場の声を反映し、改善を重ねていく柔軟な運用が欠かせません。
生成AIは万能ではありませんが、正しく使えばこどもたちの学びを支える強力な味方になります。

こどもたちの学びの時間を守るために
生成AIの活用を進めることは、単に「教員の負担を減らすため」ではなく、最終的にはこどもたちの学びの質を守り、向上させるための取り組みです。
教員が本来の教育活動に集中できる環境を整え、こどもたち一人ひとりにしっかりと向き合える時間を取り戻すことは、県の重要な責務です。
私はこれからも、教育委員会の認識や取り組みを確認しながら、生成AIをはじめとする学校現場の負担軽減策を求め続け、こどもたちの未来につながる教育環境づくりを進めていきます。
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神奈川県議会議員:大村悠