令和8年

⑥県立金沢文庫の来館者増加に向けた取組について【令和8年第1回定例会】

会議日:令和8年2月24日【本会議 一般質問】答弁要旨

「県立金沢文庫の来館者増加に向けた取組について」

大村悠

【質問】
県立金沢文庫は、我が国を代表する仏教・寺院史資料である「称名寺聖教」や、鎌倉時代の仏師・運慶の作品である「大威徳明王坐像」など、多数の国宝・重要文化財が所蔵・展示されており、大変魅力的な施設であると認識しています。

令和5年4月に施行された改正博物館法では、博物館は文化観光の推進を図り、地域の活力向上に寄与するよう努めることとされました。従来の社会教育施設としての役割を大切にしながらも、観光資源としての価値を高め、地域経済や交流人口の拡大といった文化観光の視点を持った取組も求められることとなりました。
そのため、これからは、訪日観光客を含め、これまで金沢文庫に行ったことのない方にも興味を持ってもらえるよう、積極的な情報発信など、来館を促す取組をしっかり考える必要があります。

あわせて、来館者の満足度をさらに向上させるための工夫を行い、これらを両輪で進めていくことで、新規来館者の増加とリピーター獲得の好循環を生み出せると考えられます。

そこで、県立金沢文庫の来館者増加に向けて、どのように取り組んでいくのか、見解を伺います。

教育局長

【答弁】
県立金沢文庫では、収蔵している貴重な国宝や重要文化財を活用した展覧会を開催するほか、来館したことのない方に興味を持ってもらえるよう、様々な取組を行っています。

具体的には、展覧会の案内に加え、梅の開花や訪れる野鳥など、四季折々の金沢文庫の魅力を織り交ぜた、親しみやすい情報をSNSで発信しています。
また、来館者の満足度を高めるため、解読が難しい古文書を訳して、わかりやすく解説を加えるなど、展示の工夫にも取り組んでいます。
一方、来館者の増加に向けては、さらに展示や広報を充実させ、金沢文庫の魅力を高める必要があります。

そこで、県教育委員会では、昨年7月から2か年にわたる生涯学習審議会のテーマを「社会教育施設の機能強化」とし、利用者の目線から、金沢文庫を含む、社会教育施設にどのような機能が求められるかなどについて、現在、議論がなされています。

また、国宝や重要文化財の適切な保管と、来館者が快適に観覧できる環境づくりに向け、施設の老朽化対策工事に必要な経費を当初予算案に計上しました。

県教育委員会としては、こうした取組を着実に進めるとともに、生涯学習審議会での議論を踏まえながら、金沢文庫の魅力を高め、来館者の増加にしっかりとつなげてまいります。

大村悠

【要望】
改正博物館法で文化観光などの推進を図るとされたように、教育分野にとどまらず、観光部局との連携による魅力発信の強化や、多様な来館者に対応するための外国語対応などの環境整備についても検討を進めてもらいたいと考えます。

単に展示を充実させるだけでなく、文化財の背景や物語を伝えるストーリー性のある発信、他の社会教育施設・周辺観光地との回遊性向上、学校教育や地域団体との連携による学びの深化など、多角的な取組に可能性を感じていますので、ぜひとも検討を求めます。
さらに、来館者満足度を高めるための解説の工夫や体験型プログラムの充実により、リピーターを増やし、「一回行ったら終わり」とならない魅力づくりを進める必要があります。

また、県立金沢文庫は住宅街に立地していることから、近隣住民の理解促進を図るとともに、鎌倉文化圏の施設として 鎌倉市などとの地域間連携など多角的な視点から施設価値を高め、来館者数の増加に向けた取組を一層強化することを求めます。

社会教育施設としての役割は大変重要ですが、「学び」の入口だけでなく、「楽しそう」「休日に家族で行ってみたい」と感じられるブランディングを進め、より多くの県民に文化と学びを広げていくため積極的に取り組むことを求めます。

自由民主党 神奈川県議会議員:大村 悠

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