議会日:令和7年12月9日【 防災警察常任委員会 質問】答弁要旨
「外国人の運転免許切替制度」

今回改正された外国免許切替え制度の概要についてお伺いします。
日本の運転免許を取得した外国籍のドライバーによる重大な交通事故が発生したことが報道され、外国免許切替え手続に社会全体から注目されています。
外国免許切替え手続では、日本に定まった住所を持たない外国籍の方が、ホテルを一時滞在先とするなどして申請することが可能であったり、また、日本で運転するための知識や技能を有しているかを確認するテストが、日本人が通常受ける学科試験や技能試験と比べて簡易だったことが浮き彫りとなったことから、法令の見直しがなされ、今年の10月1日より、改正道路交通法施行規則が施行され、法令の見直しがなされ、制度の厳格化が進んだと承知をしております。
この概要について何点かお伺いしますが、まず外国免許切替え手続の概要について確認させてください。

日本の運転免許を受けようとする方が、有効な外国の運転免許を有している場合、日本で運転するために必要な知識や技能を有しているかを確認した上で、運転免許試験のうち、学科試験と技能試験を免除する制度となっております。

外国免許切替え手続の流れについても確認させてください。

初めに書類審査を行います。
これは、申請者の方が持っている外国の運転免許証が有効なものかであるか確認したり、外国籍の方の在留資格などを審査します。
書類審査で問題がないことが確認できた後、視力検査などの適性試験及び知識の確認を行います。
知識の確認は、日本の交通法規を理解しているかを確認するペーパーテストとなっております。
最後は技能の確認になります。
知識の確認に合格した方に対して、実際に運転する技能を有しているかを確認するもので、これに合格して日本の運転免許証を交付することになります。
ただし、日本と同等の知識、技能を有すると認められると警察庁が指定した国または地域につきましては、運転免許証切替えについては、知識の確認及び技能の確認が免除されることとなっております。

制度の流れについて、今確認させてもらいました。
実際に、令和6年度中の外国免許切替え手続の申請件数と、併せて、申請による日本の運転免許証を取得した方はどのぐらいに上るのか、お伺いします。

令和6年度中における外国免許切替え手続の申請件数は1万4,314件で、日本の運転免許証を取得された方は3,117人でした。

申請件数を踏まえて3割程度ということで今確認させてもらいました。
このうちで、日本に定まった住所を持たずに、ホテルなどを一時滞在先として切替えをした方はどのくらいいるのかということと、また、本年の改正前までにどのくらいいたのか、お伺いします。

本県では、令和6年及び令和7年10月1日までの改正前に、ホテルを居所とするなどの定まった住所を持たない外国籍の方からの外国免許切替えの申請はありませんでした。

本県ではなかったということで今確認させてもらいました。
先ほども申し上げましたが、本年10月1日に改正されたとのことですが、改正された外国免許切替え手続の概要についてお伺いしたいと思います。

今回の改正により、外国籍の方の住所確認の厳格化と、知識の確認及び技能の確認の厳格化が行われることとなりました。

まず、住所確認の厳格化ということなんですが、どのように厳格化されたのかお伺いします。

改正前は、外国免許切替えの申請の際、居所が証明できる書類があれば足りましたが、改正後にありましては、マイナ免許証を提示するか、またはマイナ免許証を所持していない方については、外国籍の方に関する事項が全て記載された住民票の写しの提出が必要となりました。

既に日本の免許を取得されている外国籍の方の住所は、どのように確認していくのかお伺いします。

既に日本の運転免許証を取得している外国籍の方についても、運転免許更新手続や運転免許証の住所変更の手続の際には、マイナ免許証を提示するか、在留カード、特別永住者証明書、または外国籍の方に関する事項が全て記載された住民票の写しの提示が必要となり、短期滞在者など住民基本台帳法の適用を受けない方は手続ができなくなっております。
また、新しく運転免許の種別を追加する場合は、マイナ免許証の提示、または外国籍の方に関する事項が全て記載された住民票の写しの提出が必要となります。

もう一点の知識、技能の確認についても厳格化されたということですが、どのように変更されたのかお伺いします。

知識の確認は、改正前は、イラスト形式の問題が10題出題され、7割以上正答すれば合格とされていましたが、改正後は、文章形式の問題が50問となり、9割以上の正当で合格となりました。
技能の確認は、踏切通過、坂道発進及び横断歩道の課題が追加となり、仮免許試験とほぼ同一の水準の方法ですることとなりました。

知識につきましては、もともとは10問で7割合格だったものが、問題数が50問になって9割になった、技能試験につきましても厳格化されたということで今確認させてもらいました。
住所確認もそうですし、知識、技能の確認の厳格化がされたとのことですが、改正された後の現在の状況についてはどうなっているのか、お伺いします。

知識の確認では、本年の1月から9月までの改正以前の合格率は9割を超えていましたが、改正された10月、11月は、合格率は4割程度となっております。
また、技能の確認では、改正以前の合格率は2割程度でしたが、改正後は1割に満たない合格率となっております。

この改正がなされたことによって、知識だけでも合格率が9割が4割と大幅に減っていることを今確認させてもらいました。
日本全体の交通安全に向けては、この厳格化はよい方向だと認識しております。
外国免許切替え手続が改正されたことの周知と今後の取組について、最後にお伺いしたいと思います。

外国免許の切替え手続に関する案内は、警察庁においても広報し、周知を図っておりますが、本県においても、ホームページに英語、中国語など9か国語で掲載し、さらなる周知を図っております。引き続き外国免許切替え手続をはじめとし、適正な運転免許行政に努めてまいります。

最後に要望を申し上げます。
県民の安全・安心な道路環境を守るためには様々な取組が必要でありますが、第一に、運転する方が、運転に必要な知識や技能を有しているかを確認する運転免許制度の適切な運用が不可欠であり、厳格な審査の下、適正な運転免許の交付を進めていくことを求めます。
自由民主党 神奈川県議会議員:大村 悠
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