自然や歴史を活かした観光コンテンツづくり
地域間連携、観光スポット間連携で循環観光の促進
受益者負担を含めた財源づくりと収益化の促進
観光資源に恵まれている神奈川県、金沢区
国では早期に達成する目標として、インバウンド消費5兆円、国内旅行消費20兆円を掲げており、成長戦略の柱、地域活性化の切り札であり、国際相互理解・国際平和にも重要な役割を担っていると考えています。
神奈川県は東京から近く大消費地であるとともに自然にも恵まれています。また金沢区でも、八景島や金沢動物園などのレジャーから、鎌倉時代から続く歴史、海の公園などの自然など観光資源が豊かで、地域産業の核となると考えています。
神奈川県の観光振興策
現在、神奈川県では、観光戦略の策定に向けてスマートフォンの位置情報の活用などによる観光データの収集・分析、観光資源の発掘・磨き上げとして「城ヶ島・三崎」「大山」「大磯」による新たな観光の核づくり、国内外へのプロモーションなどに取り組んでいます。
また、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を契機に、デジタルラリーを活用して周遊観光に向けた取組を進めてきました。
受益者負担も含めた議論を
2019年の調査によると、旅行者数が全国4位であるものの、消費単価が全国36位となっており、消費額増加から従事者の待遇にもつなげて稼げる産業化を進めていく必要があります。
旅行事業者等と連携して、自然や歴史などのコンテンツを収益化する仕組みをつくっていくとともに、歴史などをコンテンツとして地域間の連携を進めることで周遊観光を促し、地域全体に経済効果として還元するための観光施策に取り組みます。
自然や歴史の持続可能性のある活用や宿泊者数を増やすための早朝型観光・ナイトツーリズムのコンテンツづくり、DX化や人材育成など、実効性のある観光施策を展開していくための財源の確保として、宿泊税などあらゆる選択肢を検討し、受益者負担の考えを持って議論を進めていきます。
観光施策による成果を地域交通や安全対策、バリアフリーにも還元し、住民にも理解してもらえる、住民と観光客がともに満足する観光振興を目指します。
大村の思い
私は、大学を卒業して旅行会社に就職し、団体旅行をメインとした営業や添乗員、地域観光づくりやインバウンドにも取り組んできました。
地域経済の大きな力になると期待されているものの、収益化や産業化、地域経済の活性化にはまだまだ課題が山積しており、行政としての役割もより一層求められています。地域住民、民間事業者と連携していくとともに、経済からまちづくりまで、みんなに良い効果が波及するための観光振興に取り組んでいきます。