令和5年

令和5年度第3回定例会【サイクルツーリズムの推進について】

会議日:令和5年9月20日【 一般質問 】答弁要旨

スポーツ推進の取組について
サイクルツーリズムの推進について( スポーツ局スポーツ課 )

大村悠

サイクルツーリズムの対象は、長距離を走る本格的なサイクリストからシェアサイクルを利用する一般の観光客まで様々だが、ただサイクリングを楽しんでもらうだけではなく、消費活動により経済の活性化が促進され、サイクリングで地域が盛り上がり、スポーツが盛んになっていくという好循環を生み出すことが重要と考える。

そのためには、サイクルツーリズムというコンテンツだけでなく、地域と連携をして、地域を活性化させていくことが大切であり、その戦略が問われることとなる。

そこで、スポーツ局長に伺う。サイクルツーリズムの推進により、どのように地域活性化につなげていこうとしているのか、見解を伺う。

スポーツ局長

サイクルツーリズムは、サイクリングしながら地域の魅力に触れていただくことで、スポーツのすそ野を広げるとともに、県内外からの誘客を促進し、地域活性化につなげることを目指す取組です。

この取組を効果的に進めるためには、魅力あるルートの紹介やサイクリングしやすい環境づくりが大切です。そこでルートについては、市町村や地域の関係団体等と連携し、サイクリングに適した道路と、その周辺に立地する、グルメ、観光、アウトドアスポーツといった魅力あるスポットなどを盛り込んだプランにしていきます。

また、ご協力いただける店舗等にはサイクリストが安心して長時間立ち寄れる休憩場所として、鍵付きのサイクルラックを設置し、こうした情報もルートマップに示していきます。さらに、自転車を用意しなくてもサイクリングをしながら飲食や観光を楽しんでいただけるよう、シェアサイクルやレンタサイクルの貸し出し場所の情報を盛り込みます。

こうして作成したルートプランはデジタル化し、自分の現在地も確認できるアプリにして、スマートフォンにダウンロードすることで、誰でも気軽に使っていただけるようにします。また、ルートプランを巡るメディア向けのツアーも開催し、県内外に広くPRしていくことで、多くの方にサイクリングに興味を持っていただき、県内各地への誘客に結び付けたいと考えています。

県では、こうした取組により、神奈川らしい魅力あるサイクルツーリズムを推進し、スポーツをより一層盛り上げていくとともに、地域の活性化につなげてまいります。

大村悠

広域的なサイクルツーリズムを展開していくには、しっかりと出口を見据え、様々な関係者と調整しながら進めていく必要がある。

今後、サイクルツーリズムの取組をどのようなスケジュールで進めていくのか、スポーツ局長の見解を伺う。

スポーツ局長

サイクルツーリズムの取組のスケジュールですが、年内には、ルートプランを公表するとともに、ルート近辺にサイクルラックを設置するなど、サイクルツーリズムを推進する基盤づくりを行う予定です。

その後、年度内にアプリを公開するとともに、ルートを巡るメディア向けのツアーを実施し、サイクルツーリズムの情報を広く展開していきます。

大村悠

要望です。

大村悠

ぜひとも観光客数、参加者数だけでなく、消費額、地域経済にフォーカスしてもらいたいと考えています。今年3月に改訂した「神奈川県スポーツ推進計画」では、スポーツの実施率が数値目標となっており、経済的な視点の目標はございません。施策のなかでは「スポーツの持つ力による地域活性化」で「スポーツツーリズムの推進」を掲げられていますけども、ぜひとも経済的な視点、産業的な視点を加えて、施策を展開してもらいたいと考えています。スポーツ振興のためには収益を出し、それをスポーツ環境づくりや、子どもスポーツ支援等に還元することが重要で、経済の取組みは必須と考えています。スポーツを健康や教育、賑わいといったことだけにとどまらず、スポーツ産業として振興するためにスポーツツーリズムを推進し、そのためにこのサイクルツーリズムを展開していくことを要望したいと思います。

先日の代表質問で、スポーツ局の組織改編についてご答弁がございました。私はまだまだスポーツの持つ可能性は大きいと考えています。県としては機運醸成等に取り組んできましたけども、行政に求められる役割はそれだけでなく、スポーツができる場所、環境づくりや交流の創出、また、大会の誘致など、賑わいや産業の取組みも求められています。地域が取り組むべきこと、行政にしかできないこと、しっかりと見据えながらスポーツ課の今後の更なる力の発揮を期待しています。

次の質問は、県計画の見直しについてです。
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