令和3年

⑦ 令和3年度第3回定例会【キャリア教育について】

会議日:令和3年12月6日【 一般質問 】答弁要旨

教育の充実について
キャリア教育について( 教育局 )

大村悠

新しい学習指導要領では、教育活動全体を通じたキャリア教育の推進が明記されるとともに、「キャリア・パスポート」の活用が示され、令和2年度から全校種で導入された。

「キャリア・パスポート」は、児童・生徒が小学校から高等学校までの自らの学習状況やキャリア形成を見通したり振り返ったりしながら、自身の変容や成長を自己評価できるポートフォリオであり、キャリア教育を展開する上で、大きな効果をもたらすツールになる。

これまで、県教育委員会では、キャリア教育に関する研修講座の実施や指導資料の作成、インターンシップ等の取組を推進してきたが、「キャリア・パスポート」の活用等も含めて、より一層、キャリア教育の充実に期待しているところである。 そこで、小中学校、高等学校におけるキャリア教育の推進に関して、今後どのように取り組んでいくのか、見解を伺いたい。

教育長

児童・生徒の社会的自立に必要な資質、能力等を育成していくためには、各学校におけるキャリア教育が大変重要です。

現在、小・中学校では、仕事調べや専門家による職業講話、高等学校では職業体験など、発達段階に応じたキャリア教育に取り組んでいます。

こうした中、今後のキャリア教育の充実にあたっては、児童・生徒が長期間にわたり自身の成長を確認できる、小・中・高等学校の12年間の連続性をもった取組が大切です。そのため、議員お話しのキャリア・パスポートの活用は有意義なものと考えています。

県教育委員会では、昨年度、キャリア・パスポートの意義や活用のポイントをまとめた教員向けの指導資料を作成し、全ての公立学校に配付しました。

現在、各学校では、この指導資料等に基づき、児童・生徒が、キャリアに関する学習活動を通して考えたことや、将来の自分の姿などをキャリア・パスポートに記録する活動を進めています。

また、児童・生徒への継続的な指導のため、このキャリア・パスポートを、小学校から中学校、高等学校へと各学校種を越えて引き継いでいます。

県教育委員会では、今後とも、こうしたキャリア・パスポートなどの取組をしっかりと進めていくとともに、各学校種ごとの実践事例等を広く収集し、全県指導主事会議等を通じて発信するなど、キャリア教育の充実に向けて取り組んでまいります。 以上でございます。

大村悠

要望です。

大村悠

キャリア教育は、ただ職業、仕事内容を学ぶだけでなく、それらを通じて社会に触れたり、自分自身の将来を考えるきっかけとなったりすることからも、キャリア教育を推進していくことはとても重要である。また、それを学校現場だけでなく、地域や企業の皆さんと一緒になって、地域ぐるみの教育にしていくことが欠かせないと考えている。

また、実際に学校に訪問をしてキャリア教育の取組みについて話を聞いてきたが、ある生徒は、学校での勉強はなかなか得意ではなかったが、インターンシップで会社の社長に気に入られてそのまま就職につながった例があったということを聞き、子どもたちの可能性を広げるためにもキャリア教育は重要なことだと再認識した。一方で、プログラムのマンネリ化や職業講話やインターンシップなどの協力いただく事業者の開拓、またコロナでなかなか十分に実施できていないなど学校現場としても課題があるといったことも聞き、引き続き、県教育委員会として、でき得るサポートをして、子どもたちにとって有意義なキャリア教育を展開していくことを求める。

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