会議日:令和3年12月6日【 一般質問 】答弁要旨
県政の諸課題について
インバウンド再開に向けた取組について( 観光課 )
国内観光については、引き続きの感染防止対策を講じながら徐々に復活に向けた動きが出始めているが、外国人観光客の受入れについては、国は依然、慎重な姿勢を崩していない。
外国人観光客は、滞在日数が長く、消費単価も高額であるため、受入れに伴う経済効果は高く、コロナ禍により疲弊した観光産業にとって、外国人観光客の受入れに寄せる期待は大変大きい。インバウンドの本格的な再開時期は未だ見通せないが、特に消費単価の高い富裕層を取り込む取組を今から進めるとともに、団体旅行から個人旅行へのシフトなど、コロナ禍での新たな旅行スタイルに対応した観光コンテンツの開発などにも取り組んでいく必要がある。
そこで、観光産業の本格的な回復のために、インバウンド再開に向けて今から準備を進めておく必要があると考えるが、どのように取り組んでいくのか見解を伺いたい。
現在、国では、新たな変異ウイルス「オミクロン株」の影響により、すべての国や地域を対象に外国人の新規入国を原則停止としています。
こうしたことから、インバウンドの再開時期は未だ不透明ですが、外国人観光客誘致のための準備にしっかりと取り組むことが重要であり、「観光資源の発掘・磨き上げ」や「観光客の受入環境の整備」などの取組を着実に推進していきます。
まず、「観光資源の発掘・磨き上げ」については、インバウンド再開後、比較的早期の来訪が見込まれる海外の富裕層をターゲットとして、美術館や寺社の貸切など、上質で特別感のある観光資源の磨き上げを引き続き行います。
また、観光地での「密」を避ける分散型観光を推進するため、サイクリングや乗馬体験のような、早朝でも体験できる観光資源を発掘しています。
今後、こうした観光資源を周知するための動画を国や鉄道会社等と連携して作成し、海外のウェブサイト等を通じて発信します。
次に、「観光客の受入環境の整備」については、観光客受入環境整備費補助金等を活用して、外国語表記による観光案内板の設置や、観光ウェブサイトの作成などを支援しています。
こうした取組に加えて、海外に設置した観光レップにおいて、現地での感染状況や訪日旅行の可能性などの情報を収集するとともに、県の観光情報を発信していきます。
県は、インバウンド再開後、多くの外国人観光客に訪問先として本県を選んでもらえるよう、今からしっかりと準備を進め、落ち込んだ観光産業の回復と県内経済の活性化につなげてまいります。
次の質問は、【認知症高齢者が所有する住宅の財産管理上の問題について】です。
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