令和3年

① 令和3年度第1回定例会【今後の観光振興について】

会議日:令和3年2月22日【 一般質問 】答弁要旨

今後の観光振興について( 観光企画課 )

大村悠

昨年4月の緊急事態宣言以降、旅行のキャンセルなどが相次ぎ、観光産業は深刻な打撃を受けた。GoToトラベル事業により、一時は観光客を取り戻したものの、1月に  再度、緊急事態宣言が発出され、現在も先の見通せない状況が続いている。

現在の感染状況を踏まえれば、まずは、感染防止対策に徹底的に取り組むべきであるが、地域経済に活力を取り戻すためには、感染状況を見極めた上で、観光施策を展開できるよう、今から準備を進めておく必要がある。

また、来年度は、東京2020大会や本県を舞台とする大河ドラマの放送が予定されており、こうしたコンテンツを観光に最大限生かしていく施策が求められる。

そこで、新型コロナウイルス感染症の感染状況を見極めた上で、どのように観光振興に取り組んでいくのか、見解を伺いたい。

神奈川県
知事

はじめに、今後の観光振興についてお尋ねがありました。

新型コロナウイルス感染症の拡大により落ち込んだ地域経済を回復させるためには、裾野の広い観光産業を盛り上げていくことが、大変重要です。
しかしながら、今は、感染拡大防止に徹底的に取り組む必要があり、県民の皆様には、外出自粛をお願いしている状況です。

今後、感染状況をしっかりと見極めた上で、県民の皆様による県内旅行、県外観光客の誘致、更には外国人観光客の誘致へと、適切な時期に観光振興を行えるよう、着実に準備していきたいと考えています。    
まず、県民限定で県内旅行の割引を行う「地元かながわ再発見」推進事業、いわゆる「かながわ県民割」についてです。

この事業は、感染状況の悪化を受けて一旦終了しましたが、来年度、感染状況や、国の施策であるGoToトラベル事業の状況を見極め、事業内容を見直した上で、改めて実施します。
また、令和3年度は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が予定されていることから、大会を機に東京を訪れた方に、一歩足を延ばして本県にも来ていただくため、鉄道事業者と連携したプロモーションを実施します。

さらに、令和4年1月から、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送が予定されていることから、これを機に歴史や文化に興味を持った方に、ゆかりの地を周遊していただくため、周遊マップの作成や、先端技術を活用した非接触型のスタンプラリーなどを実施します。
そして、外国人観光客の段階的回復に向けては、海外に設置した観光レップ等を通じた情報収集や、オンラインによる商談会などを行います。

こうした取組に加えて、感染症対策を行う事業者への補助や、県独自で作成した「旅行者のための感染防止サポートブック」の普及などを行うことにより、観光における安全・安心を確保します。 県としては、感染防止対策に万全を期した上で、こうした取組を行うことにより、地域経済の回復に向けて、観光振興を図ってまいります。

次の質問は、新型コロナウイルス感染症に関する情報の効果的な発信についてです。
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